治らない痒疹(皮膚掻痒症)でお困りの方へ


長年の「結節性痒疹」でもう治らないとお考えの方

痒くて眠れずイライラしている方

「妊娠性痒疹」で薬に抵抗のある方



「自分で治す」という選択肢もあります

自然治癒力は素晴らしいものです!





目次



痒疹について

prurigo

痒疹とは



蚊やブヨなどによる虫刺されや食事によるアレルギー反応、その他アトピー性皮膚炎、妊娠などがキッカケで発症する激しいかゆみを伴うブツブツもしくは蕁麻疹の様な発疹。原因不明な事も多く、一週間程度で治る事もあれば慢性化して十年以上悩まされるケースもあり非常に様々。

初期は赤みや蕁麻疹に似たプツプツした湿疹だが、その後硬い湿疹や節(結節)のようになってきて慢性化、長期間悩まされるようになる。


急性痒疹(ストロフルス)



小児でなることが多く(小児ストロフルス)、虫刺されや食事アレルギーなどを引き金に蕁麻疹のようなプツプツが出来、赤く膨らみ硬くなってくる。掻いた刺激等により水疱やカサブタになることもあるが、そのまま治癒する事が多い

痒みが強いため、イライラしたり睡眠障害が生じたりして疲弊してしまう事もある。掻き過ぎにより、とびひ(伝染性膿痂疹)を引き起こしやすい。



慢性痒疹(単純性慢性痒疹・多形慢性痒疹)


♦成人に多い傾向

♦体幹部(お腹や背中、腰回り)や四肢(腕、足)にできやすい

♦痒みの強いブツブツが出来る

♦掻くことでカサブタになる

♦跡が残る


多形慢性痒疹は、痒疹の小結節(硬くなった小さい盛り上がり)や普通の湿疹などが入り混じった状態となり、いろいろな表情を見せる。高齢者の方がなりやすい特徴がある。

慢性痒疹 太もも写真
慢性痒疹(お客様提供)


結節性痒疹


20代以降の女性に発症する事が多いとされるが、写真の様に男性例もある
四肢(手足)になりやすい傾向がある。

初めは虫刺されのようなプツプツした盛り上がりだが、掻くことで徐々に傷やカサブタができ、更に搔き続けると暗褐色の硬い湿疹になってくる。

『痒疹』は文字通り痒みはかなり強く、フジツボのようにとても硬くなってくる。結節性痒疹は、各々が孤立して様々な個所に出来、数が増えてくる。

結節性痒疹 体幹部
結節性痒疹(お客様提供)


色素性痒疹

思春期の女性に多く、背中やうなじ、胸などに出来やすい。赤い蕁麻疹のような膨らみとブツブツが出現し、その色素沈着が残る。
ダイエットや貧血、糖尿、発汗、衣類による刺激などが関与していると考えられている。

抗生物質の投与により改善したケースを経験しています。


妊娠性痒疹

特徴

♦妊娠3~4ヶ月頃になりやすい

♦初産よりも2回目以降に発症するケースが多い

♦一度発症すると、以降の妊娠時はなりやすい

♦手足や体幹部(腹や背中)に出現しやすい

♦出産とともに消失することが多いとされる

妊娠性痒疹
妊娠性痒疹(お客様提供写真)



(参考)PUPPP初産の妊娠後期に生じる激痒の蕁麻疹様もしくは多形紅斑様症状(様々な表情の湿疹が入り混じった赤い皮膚炎症状)で、ときに水疱を生じる皮膚疾患。腹や尻、足などに出現しやすく出産とともに速やかに消失する。2回目以降の妊娠では発症しない事が多いとされている。

※【妊娠性痒疹】【PUPPP】
原因は明らかになっておらず、治療は対症療法です。主に、ステロイドの塗り薬や抗ヒスタミン薬などのかゆみ止め、場合によってはステロイドの内服薬が処方されます。

※参考ページ ⇒ 『妊娠性痒疹』のブログ(妊娠中~産後も改善しないケース他)


慢性痒疹の病因

以下の病気が基礎疾患となっている場合があるので、かかりつけのドクターに相談してみましょう


西洋医学的治療

感染症、腫瘍等の原疾患や妊娠の有無などを考慮し治療法を決定する。

  • ステロイド外用(第一選択)
     ベタメタゾン外用薬,ジフロラゾン外用薬やデプロドン含有テープ剤など
  • ステロイド・亜鉛華軟膏重曹療法
  • タクロリムス軟膏(プロトピック)
  • ビタミンD3軟膏(保険適応外、十分な根拠ないが有効性は高い!?)
  • 鎮痒性外用剤(オイラックスなど。保険適応外で十分な根拠なし)
  • 保湿剤
  • 紫外線療法(保険適応外、有効性が期待できる!?)
  • ステロイド局所注射
  • 液体窒素(保険適応外、十分な根拠なし)
  • 抗ヒスタミン薬内服(十分な根拠ないが第一選択)
  • 抗生剤(保険適応外)
  • 漢方薬
  • シクロスポリン(免疫抑制剤、保険適応外、十分な根拠なし)
  • ステロイド内服(あまり推奨されない、短期間のみ)


漢方治療

以下の2つのケアが必要です

  1. 症状の緩和
    1. 痒みの軽減
    2. 炎症を鎮める
    3. 解毒(デトックス)
    4. 精神安定
  1. 体質の改善
    1. 胃腸機能回復
    2. 免疫系の安定化
    3. 正しい栄養摂取
    4. 皮膚の強化
    5. 血流の改善


      人それぞれ症状の出方や体質は異なりますが、概ね「2つのケア」を基本として、対応する漢方薬やサプリ、食品を使用していきます。痒疹治療で特に重要視する点は、『胃腸』のケアです。漢方的に言えば、『脾胃(ひい)』です。痒疹でお困りの方に伺うと、大便が整っていない方が多いのです。腸が悪ければ皮膚も悪くなります(リーキーガット症候群、SIBO等)


      初期のうちは、痒疹の辛い症状である「かゆみ」や「傷」「血」などからなるべく早く解放されるため、症状の緩和に重きを置きます。かゆみが軽減するだけで、気持ちの面では相当楽になります。睡眠の質も向上するため、皮膚の治りが格段に変わります。

      並行して体質改善をすることで「強い体質」や「丈夫な皮膚」をつくれるので『再発リスク』を軽減する事が可能になります。ただし、胃腸に負担をかける飲食(※1)を続けると再発しやすいので注意。


(※1)胃腸に負担をかける飲食例

[check]乳製品(牛乳、チーズ、ケーキ、カフェオレなど)

[check]脂っこいもの(唐揚げ、天ぷら、とんかつ、ラーメン、カレーなど)

[check]甘いもの(チョコレート、ジュースなど)

[check]冷たいもの(アイス、氷入り飲料、ヨーグルトなど)

[check]小麦製品(パン、麺類など)

[check]その他、「香辛料」や「味の濃いもの」

間食をなるべくしないのがベストです!

改善症例ご紹介


痒疹の改善例①(慢性痒疹)


ステロイド塗布を繰り返すうち皮膚炎が拡大した症例(福島県20代)


症状



皮膚科で『ニキビみたいなできもの』と言われ安心していた

ステロイドで治ったと思っていた湿疹が、全身へ拡大!

2件目の皮膚科で『痒疹』と診断されステロイド治療をするも脱出できず。



ご来店時までの状況


仕事を始めた18歳の夏ごろ、膝裏に赤いポチっとした湿疹が出来てすごく痒かった。体にも赤い湿疹が出来て痒いので地元の皮膚科へ行くと、『ニキビ』みたいなものだと診断されました。

ステロイドをもらって塗っているとすぐに治りました。しかし、しばらくするとまた痒くなってきて、今度は全身に広がってしまいました。それからステロイドを塗る日々が始まりました。「このままでは治らない!」と思い1年が経つ頃に他の皮膚科へ行くと、『痒疹』と診断されました。

病名が分かって喜んだのも束の間、薬が変わっただけで治療法は似たような感じで状況も変わりませんでした。毎日毎日痒みがあり、ステロイドも止められない・・・。半袖も着れない・・・。人にも優しくできない・・・。そんな日々でした。

ステロイドではない、なにか良い方法はないのか!?とケータイで調べていたら、『漢方』という選択肢がある事を知りました。それから他県の薬局まで通い漢方を飲み始めました。期待とは裏腹に、あまり効果を実感できず諦め始めていました。

それでも何故か漢方を諦めきれずにスマホで調べていると、自分と似た皮膚の改善例を見つけ「ダメもとでもいいから・・・」と電話くださいました。




ご相談時頃の写真 
痒疹写真右太もも 2

        
痒疹写真右指 湿疹            




漢方にて改善後の写真 

痒疹写真右足太もも内側 改善後

痒疹写真右掌 改善後



痒疹担当薬剤師より

初めて連絡をくださったときに、湿疹が出始めてから今までの経緯を詳細に教えていただきました。当然なのですが、元気のない弱弱しい声でお電話を頂いたのを覚えています。まだその時に通っていた薬局の漢方薬を服用されていましたので、それが終わってから始めましょう!とお話ししました。

しかし、すぐにでもこちらで始めたいと仰るので、現在服用中のもので継続できるものは続けていただき、それ以外をお出しすることにしました。


「疲れやすい」「風邪をひきやすい」「傷の治りが遅い」「膀胱炎になりやすい」など免疫力が低めなタイプで、血液の力や粘膜のバリア機能が落ちていたのでしょう。もともとはアイス、チーズ、お菓子が好きでしたが皮膚病になってからは中止していました。大便は便秘して硬めだったり柔らかい時もあり、整わないようでした。初めて相談を受けた時の皮膚症状は、腕や足、体幹部の自家感作性皮膚炎のような左右対称性の広範囲の湿疹(痒疹)の強いかゆみ、乳首乳輪の滲出液、手指の水疱でした。以上を考慮し、「痒疹への対応」「体の回復」を同時に進める事にしました。

初めのうちは改善度が少な目でしたが、ちょっとずつ漢方を調整していく内に6週間目頃から徐々に結果がついてくるようになりました。この頃から胸のジュクジュクした滲出液が減り、指の水疱も落ち着き始めました。「痒疹の方は、まだまだかゆく掻いてしまうものの、朝起きた時の赤みに変化が起こりやや茶色っぽくなってきて以前よりいい感じ」と話してくださいました。

以降、胸の滲出液は減るもののなかなか完全に消失するまで至らず、外食やチョコなどで痒みが悪化したりジュクジュクが再発するような時もありました。


3~4か月目頃は、全体的に本当に少しずつ改善している感じでした。そして5か月経過する頃、「目に見えて結果が出てる!」と話してくれ、新しく出来る痒疹が少なくなってきていました。この時、まだ胸のジュクジュクは少しだけ残っていました。

7か月経過する頃には、「新たな湿疹が出るがすぐに治るので前よりめっちゃ楽!」と喜んでいただきました。開始から約一年が経過する頃、湿疹が乾燥してきた感じがする、と。そして1年半頃に、足の湿疹が出来なくなってきました。

開始から2年、遂に湿疹が出来なくなりとっても調子が良くなりました(^_-)-☆腕や足の痒疹も胸のジュクジュク滲出液も治りました!!長い間ほんとうによく頑張って続けていただきました。飲食面においてもよく頑張ってくださいました。時間は掛かりましたが、キレイな肌に戻って喜んでいただけて本当に良かったです(*^▽^*)そして、ご結婚おめでとうございます☆彡

2022年1月現在、改善されてから1年半経過しておりますが、再発も無く肌もよりキレイな状態を保ってくださっています(^^)/



痒疹の改善例②(痒疹型アトピー)


皮膚科で様々な診断を受けた症例(邑楽郡 30代女性NAさん)


ご相談内容



皮膚科で色々な診断を受け治療を頑張ってきたが治らず、むしろ徐々に範囲が広がり悪くなっている感じ・・・。

漢方で改善例があるのを知り、痒みを無くして完治を目指したい!


症状

『痒疹(痒疹型アトピー)の強い痒み』

『ステロイド内服+最強ステロイド外用』を使っているが痒疹が治まらない


体験談


2年前に子どもの事や母の病気の事などで「ストレス」と「疲労」が蓄積していました。

そんな頃に腰の辺りに湿疹が出来たので皮膚科に行きました。

その後、疲れや睡眠不足が続いて寝ても疲れが抜けなくなっていた頃、手と足に湿疹が出てきて皮膚科の診断は『掌蹠膿疱症』

湿疹の引きも悪く「セレスタミン」(ステロイドの内服)が処方されるようになり、その年末には『痒疹(痒疹型アトピー)』と診断されました。


ステロイドの内服を減量し始めると悪化するので飲み続けるしか方法がなくこんな状態がずっと続くのか?ステロイドの内服も長期服用を続けて大丈夫なのか?と不安になりました。

ネット検索していると、私の症状に似た人たちが漢方薬で良くなっていることを知り、カウンセリングの予約を取りました。


ご来局当時の状況は、「セレスタミン」「ダイアコート軟膏」「デルモベート軟膏」「ビラノア錠」「メキタジン錠」「ビオチン」を使用していたが、湿疹は制御できておりませんでした。

顔以外のほぼ全身に痒疹が出ていて、痒みもとても強いようで非常に辛そうでした。『多形慢性痒疹』かと思われる。





痒疹の治療経過を写真でご紹介

腹部(ご来店時) 
痒疹写真お腹
(ステロイド内服中)

腹部(半年後)
痒疹写真改善後


背中(ご来店時)
痒疹背中写真
(ステロイド内服中)
       

背中(半年後)
痒疹背中改善後写真


足(ご来店時)
痒疹写真足
(ステロイド内服中)

足(半年後)
痒疹写真足改善後


腕(ご来店時)
痒疹写真腕
(ステロイド内服中)

腕(半年後)
痒疹写真腕改善後


経過

発症から現在までの皮膚の様子、治療、体調、その他生活習慣等話を伺ってみて「疲労」と「ストレス」が発症のキッカケになっていた事が分かりました。

ベロも白い苔がたっぷり付いていたので「胃腸の調子が低下気味」「水分代謝の低下」「むくみ」も出ていました。


全体として「代謝の低下」「免疫バランスが乱れていた」のでこの辺りを調整できないと治癒は難しいでしょう。ステロイドの内服も継続中なので免疫系は抑えつけられているので、正常に戻すのには時間を要します。

まずは、出来ることから始めてみましょう!ということで、食事面の改善とともに「解毒」「疲労回復」「皮膚炎」の漢方から開始することにしました。


悪化した時はステロイドで調整したりご協力いただきながら、少しずつ痒みの軽快に向かいました。

湿疹が増えたり痒みが強くなったりステロイドの点滴を受けに行っていただいたこともありましたが、漢方を始めてから2か月半の頃にご本人の独断でステロイドの内服を中止されました

「飲んでいても結局痒みが引く事はないから・・・」と腹をくくりました!ステロイドの塗り薬のみ使用していたがそれもすぐに中止され『リバウンド症状』が出ました。


幸い、離脱症状がすごく酷くなかったのでそのまま漢方と鍼治療のみで進め、痒疹の症状が緩和してきました。

新しい痒疹も出来なくなり、硬さも隆起も改善されてきて開始半年でかなり良くなりました(^^♪


悪化した時は不安だったと思いますが、信じてよく頑張ってくださいました!ステロイドの内服を中断する時も勇気がいる行動ですが、「腹をくくった」という言葉がとても印象的な女性でした。

本当によく頑張って乗り越えてくださいましたね。これからは再発しないよう、飲食に気を付け疲労やストレスを残さないよう工夫されて過ごして頂ければと思います(^^)/




痒疹(皮膚搔痒症)で長期お悩みの方

何か治る方法がないかと探している方

西洋医学以外の治療をお探しの方

痒みのない未来を実現しましょう



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0274-23-1644


『痒疹』は私が担当します。
お困りの症状、状況をお伝えください。
適した「養生法」「治療法」を一緒に探し改善に導きましょう!

下田弘通 白衣

下田弘通

♦薬剤師
♦国際中医師

日水製薬㈱主催 全国7会場でサテライト放映『スキンケア研修会』講師
栃木中医薬研究会
『皮膚病に対する漢方での対応』講師
長野県84(ヤシ)の会
『バイオリンクと皮膚病』講師
栃木ヤクケンみどり会
『皮膚病に対するバイオリンク』講師
神奈川、東京、千葉ヤクケンみどり会合同zoom研修会
『皮膚病を通じて学んだこと』講師
東京、千葉、山梨、静岡ヤクケンみどり会合同zoom研修会
『続・皮膚病を通じて学んだこと』講師
群馬県薬剤師会主催「登録販売者 資質向上外部研修会」「薬局製剤研修会」講師
幼稚園にてお母さん向け子育て支援セミナー
『食品添加物について』『アレルギー対策について』講演
『FM群馬』『FMラジオ高崎』ラジオ出演ほか
群馬伝統生薬研究会元会長
群馬ヤクケンみどり会初代会長
群馬中医薬研究会副会長
セミナー・店外活動の様子


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