貨幣状湿疹について

※細菌感染が関わる治りにくい湿疹


貨幣状湿疹の改善例①(2年前から悩んでいた貨幣状湿疹)

貨幣状湿疹の改善例②(貨幣状湿疹から自家感作性皮膚炎へ)

貨幣状湿疹の改善例③(下肢の大きな貨幣状湿疹)

貨幣状湿疹の改善例④(10年前から悩んだ貨幣状湿疹→自家感作性皮膚炎)


症状

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成人の四肢、特に足に数カ所発生することが多く、貨幣状(コインのような形)の漿液性丘疹(水分を含むブツブツ)、びらん、痂皮(カサブタ)が見られジュクジュクすることが多く、痒みを伴う。特徴として、秋から冬にかけて悪化する傾向があり、色素沈着を残し治癒するが、同じ季節に再発することも多い。
冬に皮膚が乾燥し、亀裂を生じてそこから発生したり再発することが多く、老人の足の湿疹から移行することもある。自家感作性皮膚炎を起こしやすく、最も治りにくい湿疹の一つ。


原因

外傷や虫さされを掻きこわしたり、細菌感染により滲出性のブツブツが起こる。時に、湿潤、びらん、膿疱、膿汁が付着し、痒みが激しくその周りに鱗屑痂皮(フケ様カサブタ)をつくることがある。

自家感作性皮膚炎
貨幣状湿疹の治療が長引いて滲出液の漏出が続き、細菌感染が新たに起こったり、また不適当な外用薬によって皮膚炎を起こすようなことがある。これをきっかけとして、数日のうちに全身に粟粒大〜米粒大の小水疱が発生する。



注意点

  • 色素沈着がなくなるまで治療するのが良い
  • 貨幣状湿疹の患者は、絆創膏皮膚炎を起こしやすくその部分に貨幣状湿疹が続発することがあるので、絆創膏ではなく包帯をすると良い。
  • 経過中に皮疹が急に悪化して、体幹部や四肢に米粒大のブツブツが広がった場合(続発疹)、慎重に治療を行う。続発疹は貨幣状湿疹が軽快すれば治る。


好発部位

下肢は膝から下(足背を含む)と、上肢は腕から下(手背含む)


鑑別

  • 慢性湿疹
    初めから肥厚苔癬化を起こし、貨幣状湿疹のようなびらん、湿潤、膿疱などはほとんど見られない
  • 主婦湿疹
    水に触れる機会の多い方の手にできるもの
  • 膿痂疹性湿疹
    比較的夏に多くなりやすく、全身のどこでもできる。貨幣状湿疹は、秋から冬に多く四肢にできる。急性で比較的に治りやすいものを膿痂疹性湿疹とも言う。



改善症例ご紹介



貨幣状湿疹の改善例➀


  2年程前から治らなかった貨幣状湿疹(兵庫県在住 40代女性) 


症状

『貨幣状湿疹のジュクジュクとかゆみ』

ステロイドを止めるとジュクジュクがぶり返してきて、治らない。痒みで毎日夜中に起きてしまう。


状況



初めは、足に痒みのある湿疹が出来ただけだった。しかし、それが腋の近くにもジュクジュクした湿疹が出来るようになり、段々と範囲を拡大してきた。

皮膚科へ通いはじめ、ステロイド(アンテベート)を処方してもらい、抗アレルギー剤との併用で湿疹は治まった。喜びの束の間、良くなったのでステロイドをやめたところ、また同じようにジュクジュクした湿疹が再発。また皮膚科へ行き、お薬をもらって改善し、ぶり返すの繰り返しを一年以上続けていた。

「なんで治らないんだろう??」と疑問を覚え、自分なりに色々と調べてみたところ、自分の食事や生活が悪いのでは!?と思い、食生活の改善を試みた。食事を変えてみたが、すぐには効果が出なかった。

そんな時に、地元の漢方薬局を探し出し行き始めた。そこで、漢方薬と同時に脱ステを始めてみたところ、いわゆるリバウンド症状が出現。日に日に症状が悪化するのが不安になり、インターネットで当店を探しお問い合わせいただきました。



処方前 
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処方後
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経過

漢方を開始してからすぐに、貨幣状湿疹発症当時から続いていた泥状便が改善してきた。「何をしても良くなることが無かったのに、凄い嬉しい!」と。

更に続けること一か月、痒みが無くなってきたのでステロイドを途中から中止。漢方の量を調整しながら続けていただいた。

数か月の間は調子も良かったが、心配していた秋口に小さな湿疹が出来てヒヤッとした。しかし、過去のようにジュクジュクしたり広がったりすることはなく、すぐに治まってくれた。

その翌月からは、全く湿疹が出来ずに約一年経過するが、再発していない。今年の秋に湿疹が出なければ完治と言っていいですね(*^▽^*)

皮膚と便の悩み以外に、漢方を始めたら知らず知らずのうちに痩せていた!という喜びの声もいただきました。どうも、今までは何をやっても痩せなかったらしいのです。良かったですね~☆彡






貨幣状湿疹の改善例②


貨幣状湿疹の体験談 (甘楽郡甘楽町在住 20代男性) 


症状



『貨幣状湿疹から自家感作性皮膚炎』

全身に強いかゆみと炎症、赤い斑点

痒みにより不眠状態が続き肉体的・精神的に疲れ切っていた


体験談


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ある日から急に体中がかゆくなりました。最初はダニか何かだろうと楽観視していましたが、かゆみは退くどころか増すばかり。酷いところは炎症を起こす始末。何よりも辛かったのは、かゆくて夜に熟睡できないことでした。

堪らず近所の皮膚科へ行きました。しかし、お医者さんは「薬を出しておきます。かゆいと思うが、かかない様に。」と仰いました。かゆいから、かゆいことを何とかしてほしいからなのに、「かかない様に」ってどうやって??我慢できないから行ったのに・・・と思いながらも、薬ももらったし大丈夫なんだろうと思っていました。

しかし、かゆみはおさまりませんでした。ストレスと疲れは溜まりました。何かが変だと思っていましたが、薬は忘れずに塗っている。でも良くならない…辛い日々が続きました。

ある日、母が地元のフリーペーパーに「かゆみには漢方がおすすめ」という記事を見つけました。今まで漢方を飲んだことはないけど、どうなんだろうという気持ちではあったものの、このかゆみを何とかしてくれるなら…という藁をもすがる思いでシモダ薬局さんに駆け込みました。



そこで自分がかかっている病気は『貨幣状湿疹』であること、そしてそれが治りにくい病気であると知りました。後で知りましたが、何年も治らずに大変な思いをしている人もいるそうです。


そんな病気に対抗するために、私は漢方を飲み続けました。結果的に、病状は改善されました。かゆくて寝られなかった夜も、今は熟睡することができ、ストレスも次第になくなりました。


まだ多少かゆい時もありますが、以前に比べて10分の1、それ以下に落ち着きました。今では普通の生活に、かゆくない生活に戻りつつあります。


もちろん、漢方で回復することが出来たのは間違いありません。
同じ様に苦しんでいる人がいたら、漢方ということも治療の選択肢のひとつであるということを伝えたいです。

それと、もうひとつ大切なことは、病気を克服する強い意志だと思います。「病は気から」という言葉もありますが、本当にその通りなんだと思います。漢方を飲み始めた時、「絶対に治してやる!」そう信じ続けました。こんなことに負けてなるものかと。病気も自分の一部です。病気に負けることは自分に負けることなんです。病気と真剣に向き合い、自分に負けない心を持ち続けることが、改善の第一歩であると私は思っています。





貨幣状湿疹の改善写真


処方前(2015.5.27) 
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処方後(2015.8.3)
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経過

2015年の3月に突然始まった痒みがなかなか治まらず、一か月間悪化し続けたようです。当時はジュクジュクしてやや膿疱までなっていたとのことでした。

これは、単なる虫刺されではないな・・・と、皮膚科へ2か月ほど通いステロイドと抗アレルギー薬で症状は緩和したのですが、痒みだけはどうしても治まらなくて途方に暮れていたそうです。

特に、ご来店される直前には痒みのため眠れず、不眠状態が続いて肉体的・精神的にかなりまいっていたそうです。

とにかくしっかりと寝たい!かゆいストレスを減らして仕事に集中できるようにしたい!そんな折、縁あって当店にいらしてくださいました。

初めてのカウンセリングでは、今までの経緯と食生活、嗜好品、体質を聞き、まずはとにかく早く痒みが緩和するような漢方薬を1週間分お渡ししました。

一週間後にお会いすると、痒みが3割ほど緩和しており夜中に痒くて起きることは無くなっていました!!また、ここ3日は朝から元気でいられるしストレスも感じにくくなった!とのこと。

抗アレルギー薬を服用するとだるさが出たので、漢方開始と共にご自身で中止したようですが、大丈夫だったようです。

更に1週間後にステロイドを1日中止したが、まだ痒みが出てきたので再開。

その後、徐々にステロイドを塗る範囲、回数を減量していき、漢方開始から一か月半、ついにステロイドを完全中止できました!

現在、中止から1か月半が経過しておりますが、腋の辺りにたまに軽い痒みを感じる程度で生活自体はほぼ元通りに戻ってきました。

痒くて当たり前だった毎日が、痒くないのが当たり前に変わることが出来たようです。痒みがあるという事を忘れるようになってきたそうです!!

今も漢方を継続しておりますので、ますます改善されるでしょう。痒みゼロと再発予防を目指して免疫を調整して参りましょう!



継続服用して2015年10月現在、全くかゆくない状態をキープできており、あの時の痒みは一体何だったのか??と言って笑い飛ばしています!頼もしいです(*^-^*)




  貨幣状湿疹の改善例③


急に始まった下肢の大きな貨幣状湿疹(50代女性) 


症状

『貨幣状湿疹』

もともと掌蹠膿疱症を患って治療していた

それとは別に左下肢に急激に貨幣状湿疹が出来てしまった!


状況


もともと掌蹠膿疱症を患っており、膿疱と痒みに悩み病院皮膚科通いをされていました。ステロイドや抗真菌薬などを投与されかゆみ止めも処方されていたそうですが、思ったほど効果が出なかったそうです。

そして、当店を尋ねられ漢方を始めると合ったようで、そちらの経過は良好でした。

しばらく安定していましたが、ふと体調を崩されて掌蹠膿疱症の骨関節の痛みが出はじめ、体調もいまいちだったためか下肢に貨幣状湿疹が出てきてしまいました。

ジュクジュクと垂れるほど汁が出てしまい、かゆみもかなり強烈で夜もちゃんと眠れなかったようです。




処方前 
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処方後
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経過

いつもの掌蹠膿疱症の治療に加え、漢方での外用を試してみました。これが良かったようで、かゆみが引きはじめジュクジュクも治まってきました!足の甲部分も徐々に皮がむけ、皮膚が柔らかくなってきました。

貨幣状湿疹を悪化させると自家感作性皮膚炎に発展しかねないのでやっかいですから、早々の治療が重要です。自家感作性皮膚炎にはならないうちに治まり、そのまま鎮静化してホッと一安心でした。

その後も油断するとやや後退するような事がありましたので、しばらくは食事や睡眠などの生活面は気を付けていかなければならないでしょう。




貨幣状湿疹の改善例④


 貨幣状湿疹の体験談 30代男性(タイ在住)


症状

『10年前から悩んでいた貨幣状湿疹』

海外出張中に発症、ステロイドで抑えていた

自家感作性皮膚炎を併発、黄色い滲出液でジュクジュクして痒い


相談までの経緯



約10年ほど前に中国へ出張中に足に発疹が出て、以来ステロイドを塗って対処していた。以降、完治することはなかったが症状は抑える事が出来ていた。

ところが、タイに海外赴任した2年ほど前から、症状が悪化し自家感作性皮膚炎を併発した。その後も皮膚科でのステロイド治療をしていたのだが、風邪をひいた際に服用した抗生剤をキッカケに悪化してしまった。

このままではいけないと思い、漢方薬に興味を持ちご連絡をくださいました。





処方前 
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処方後
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経過

事前にメールやお電話でのやり取りをし、一時的に帰国するタイミングでお薬を受け取っていただき、漢方薬を開始。悪化した経緯から、『疲労』『腸内環境の悪化』『肝臓の疲弊』『粘膜再生遅延』『細胞力低下』などが考えられました。それぞれ対処できるよう工夫して、「なるべく早くにジュクジュク状態から脱出したい!」というご本人様の希望を叶えられるように考慮しました。

食事や生活に関しては注意事項をお伝えし、気になる点はその都度ご連絡いただくようにしました。開始から半月ほど経過した頃ご連絡いただき、既に改善方向へ向かっている実感があるとの事でした。腕に出ていた湿疹は消えてきて、足は根が深いので時間がかかりそうだと。この時点でさえ、寝るときは手を縛り足にはテーピング等で巻いていても、寝ている間に引っ掻いて取ってしまっている状態でした。

開始から2か月する頃には、ジュクジュク状態からの脱出に成功し、精神的にも楽になってきました。その後も継続し、4か月半頃には痒みもかなり少ない状態でした。帰国などの関係で服用が断続的にはなりましたが、8か月後にはほぼ完治状態で、10か月後には完全に完治と言える状態になりました!ご本人様も再発しないよう、今後も気を付けながら生活するとおっしゃっておりました。

あれから1年経過しておりますが、再発なく経過は順調のようです。写真の使用許可も快く承諾いただき、本当にありがとうございました(*^-^*)







何度も何度も繰り返す治りきらない

       『貨幣状湿疹』ならシモダ薬局へ!



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