妊娠中~産後の『妊娠性痒疹』を改善に導く方法(写真あり)
※以下の方に読んで欲しい内容です
出産したのに治らない
妊娠中・授乳期にお薬を飲むのが心配
出来ればステロイドを使いたくない
こういったお悩みもちゃんと解決策はあります!
『漢方薬』『自然療法』『食事療法』を取り入れ、体の負担にならない方法を提案しております
※当サイトの画像、症例写真等は無断使用されない様お願いいたします
妊娠中はただでさえ大変なのに、全身に痒みの強い皮膚炎が起こったら…堪りませんよね。胎児への影響が心配なので、できれば内服薬は使いたくないと思う人が大半ですし、実際に使用できないケースもあります。
また、通常であれば『妊娠性痒疹』は出産とともに消える事が多いはずですが、産後になっても状況が変わらない場合もあります。当薬局では、妊娠中から産後のお悩み相談を受けますが、
■妊娠中で痒みがコントロール出来ない
■出産したのに一向によくならないので不安
■「授乳するから薬の内服が心配です。何かよい方法はありませんか?」
といった内容が多いです。
妊娠性痒疹とは
通常、妊娠3-4か月頃に手や足に出ることが多く、体にも発疹が出現する方もおります。症状としては、蕁麻疹のようなブツブツしたとても痒みの強い発疹で「痒くて気が狂いそうなほど」だったり、「痒すぎて夜も眠れない」のでいつもイライラしてしまう程です。掻いているうちに徐々に硬くなって色が濃くなってくると、治りにくい痒疹に変化していきます。似たような湿疹としてPUPPPが存在します。
改善された症例のご紹介
Case ➀ 第一子。産後になっても消えないパターン(ステロイドと内服の継続が心配)
Case ② 第二子。妊娠中に急に全身に広がり、激しい皮膚炎
Case ①)妊娠性痒疹(産後になっても治らないパターン)37歳 看護師
第一子を妊娠中30週頃から痒みを発症し、『妊娠性痒疹』と診断された
発症した時の体調
妊娠中で体が重くしんどかったが、仕事が忙しく早く休みにならないか…とストレスを感じていました。この頃に少しずつお腹の辺りに発疹が出始めて、その後「切迫早産」の診断があり自宅にて療養となりました。仕事で疲れたりすると、網膜に水が溜まり視界が悪くなってしまう目の病気を患っており(原因不明)、痒疹が発症した際もこの症状が出ていた。
その後の様子
発疹が出た当初、「もしかすると切迫早産の薬による薬疹の可能性もある」と言われたが、内服中断後も改善せず広がるばかりでした。医師も正直キッカケは分からないけど、妊娠性によるものだろうという判断でした。その後、お腹のみならず腰が悪化し更には両下肢、臀部へと拡大、痒みの強い湿疹が出来ました。色素沈着のように黒ずんできても痒みは変わらず強かったです。
出産したら良くなるだろうと思っていたのですが…残念ながらそう上手くはいきませんでした。産後は足や腹部はステロイドで少し落ち着いた印象でしたが、背中に広がってきました。両膝、上腕、胸元、足の甲にも湿疹が広がり手指は小さな水疱のようなものができました。掻き壊したところは皮がむけ、両足の裏にも水疱が出てきて痒いです。
通院していた皮膚科の先生に「痒疹は厄介」と言われ、治らなかったらどうしよう?と凹んでおりました。病院の薬が「母乳でも大丈夫だけどゼロではない」と言われ赤ちゃんの心配もありますし、ステロイドの長期使用もイヤです。看護師をしておりますが、薬は根本治療というより対症療法にしか過ぎないと思うので…体質の改善も含めて漢方でのよい成果を期待しています。また、私自身の生活も見直していきたいです!
という想いでお問い合わせくださいました。
アレグラ内服(抗アレルギー薬)
マイザー外用(ステロイド)
現在(お問い合わせ時)の状況
皮膚炎は全体に広がっており、ステロイドのお蔭で一部色素沈着となっているが痒みは強い。ステロイドを塗った箇所は引くが、その代わりに他の箇所から新たな湿疹が出現し治らないという感覚。ただでさえ授乳中なのでゆっくり眠れないが、痒みが強く夜間にちゃんと休めない。
体が温まる時やリラックスしている際に痒みが強くなる気がする。強い痒みになると頭がおかしくなりそうなので、シャワーを浴びてスッキリすると少し誤魔化せる気がする。清涼感のあるローションも一時的に痒みが緩和される感じがする。また、服や肌着に触れた時、肌着の縫い目や締め付け、しわなどで痒みが出て悪化してしまう。
■ 冷え性(お尻、四肢末端)
■ 寒がりの暑がりで汗っかき
■ 産後から寝汗びっしょり
■ 食欲は良好
■ 食事内容はあまり気を付けられていない
■ 甘い物、好きなもの取り放題
■ 夜は2-3時間おきに授乳の為、熟睡できず
■ たまに便秘
■ 花粉症あり
■ 蕁麻疹が出やすい
■ 日光アレルギー
治療方針
上記の体質から考えると、アレルギー体質、食事内容、腸の状態、血液の質、細胞の力、疲労などが気になる所です。過去の改善例から考えても、これらを改善することで痒疹を回復することが出来ると考えられます。
今回は、かなり辛い状況であること、授乳中であること、早く治したいことを考慮し相談の上、初期は『安全性重視&最速パターン』を服用していく事になりました。ご本人もやる気満々でしたので、漢方+自然療法のみならず食事指導を守るようお願いしました。
漢方と食事療法を始めて
今回は遠方の為、LINE相談にて進めました。漢方が届くのを楽しみにお待ちいただいたようです☆彡いざ届くと、「ワクワクして気持ちが前向きになっています!」とわざわざご連絡をいただいたくらいです(笑)
その後も、不安な時や心配な時にLINEで相談できるのが心強いと仰っていただけました。
3日目くらいにふくらはぎや大腿部の湿疹、足の甲がめちゃくちゃ痒くなり、我慢できず夜中に掻きこわし…アレグラを飲みました。今は身体の湿疹は痒みが少し和らいだ印象があります。まだ赤みが引かない部分もありますが、体の内側からこみ上げるような痒みはほとんどないです。ここ2日くらい手指の痒みが再燃しているのが気になりますが、一日中痒い事は無いので何とか我慢できる程度です。アレグラの内服は一回だけで済んでいます。ステロイド外用は、いきなり止めるのが怖くて継続していますが、塗る範囲は狭くなりました!
食事もかなり気を付けています!時々カフェオレとか甘い物を少し食べたことはありましたが、前よりは意識があるのでかなり減っています!腰は色素沈着がターンオーバーして皮がむけてきています!痒みは無いです!左右腰骨の所も赤みが引き痒みもほとんどないです。
全体の痒みは明らかに楽になっていると感じる!見た目こそまだボツボツや赤み、カサカサしていて痒そうですが、掻いてしまう事が圧倒的に少なくなりました!かゆくて眠れない事も解消されたと思います。痒い時は不安になりますが、かゆくない時間が出来たので心の余裕ができました☆彡
嬉しい報告です☆彡今週皮膚科の再診に行ったのですが、もう痒くなければステロイドも塗らなくても良いし、終診で良いでしょうと!皮膚科卒業しました!!
まだ背中の一部は時々痒いですが(抱っこ紐で圧迫され、汗をかく影響か?)以前にもまして痒みは落ち着き、掻くこともほぼなくなりました!新たな湿疹も出ていません。手指は時々痒くなりますが、酷くなくかなり落ち着いています。黒ずんでいた背中や足の一部はターンオーバーし、目立たなくなってきました。約一か月でここまで来れたことに感謝しています!!
お陰様でその後も湿疹は再燃することなく良くなりました。途中、漢方を飲み忘れてしまう事があるくらい、四六時中悩まされていた痒みと不安から解放されました!!先生には本当に感謝しております(^_-)-☆
食事もかなり頑張りました。が、良くなってきて最近自分に甘くなっている気がするので…改めて気を付けていきます。これからも、○○は湿疹に関係なく健康のために飲み続けようかと思っています。
(Iさんへ)
詳細な記録と写真の使用をご快諾いただき、ありがとうございます。辛くてご連絡くださった当初、「藁にもすがる思いで…」と仰っておりましたね。「とは言いつつも、漢方を飲んだこともないし本当に良くなるか不安です」と正直に話してくれましたね。期待と不安と様々な感情の中、『漢方と自然療法』にかけてみようと決断をしてくれたおかげで『痒疹』を改善に導く事が出来ました!本当によかったです☆彡
ご自身の決定が今の結果を引き寄せました。やると決めたからには、自分でできることは最大限努力する!感謝していただきましたが、Iさんが頑張ったから良くなったのです。こちらこそ、ありがとうございました(*^▽^*)
Case ②)妊娠性痒疹 30代
第二子妊娠中21週目の最終日から痒みを発症し、「妊娠性痒疹」と診断
初めてかゆみが出た日をちゃんと覚えており、胸に痒い湿疹が出てきたそうです。その後も治らないのでみてもらうと「妊娠性痒疹」とのことで薬を出してくれました。「アンテベート軟膏」というステロイドと「クラリチン」という抗アレルギー剤でした。内服は赤ちゃんへの影響が心配なので服用せず、塗り薬だけ塗っていました。すぐに治ると思っていたのですが、湿疹は治まる感じがありませんでした…。
痒疹発症から3週間が経過しようとしていた大晦日、今年も終わるなぁと思っていると、急に気が狂いそうなほどの痒みに襲われました。体もだるくなり、イライラして子供に当たってしまいました(泣)そのまま新年を迎える事になり、年始早々胸からお腹に湿疹が一気に拡大してきました。蚊に刺されたようなものが増えて、胸からは汁が出るようになりました。
「一体なにがどうなっているの??」急激な悪化と不安もあり、それからは夜も眠れない日が続き疲弊し、精神的にもかなり参っておりました。この頃にケータイで色々と調べるようになり、漢方薬で改善例があると見つけお問い合わせくださいました。
初めてご来店の際
ご来店時に皮膚の状態を見せていただき、今までの話を伺うと色々と分かってきました。話をしていく中でご本人も情報を整理できて、一人目の時と全然違う生活をしてきたことに気が付かれたようです。
妊娠中の様子
妊娠してから食の好みが変わり、甘いもの、チョコレートがかなり増え、とんかつなどの揚げ物や辛いものを頻繁に食べるようになっていた。ラーメンを食べチーズも好み牛乳もよく飲んでいました。
第一子妊娠中との違い
1人目の時は運動をしていて汗をかいていて、また、大きなお腹でサウナに入っていたそうです。今回は、全く運動をせず汗もかかなくなってしまった。
治療方針
この方の場合、妊娠された後の食事内容や生活習慣がガラリと変わり「血や腸内環境」の質を損ねた可能性が考えられます。「とにかく早くこの状態から解放されたい!」という希望を叶えるため、費用は掛かるけど『最大最速の成果で安全性を重視』した「漢方&自然療法」を実践することに決まりました。同時に食事の徹底も依頼しました。
食事と生活の改善に意識を高めてくださり、漢方サウナや岩盤浴に出かけてくれました。本人も驚いておりましたが、全く汗が出なくなっていたようです。徐々に汗が出るようになり、漢方&自然療法との相乗効果で8日目には痒みが緩和されてきました。そして、「眠れるようになった!」と喜んでおりました。蕁麻疹が出なくなり皮膚炎解消のキッカケをつかめたようです。
とは言え、まだ完全に治っているわけではありません。その後も新しい湿疹が出たり、落ち着いた色素沈着の所が痒くなったりしていましたが、前と比べれば相当軽いので「海外旅行へ行ってきます!」との事。いやぁ~妊娠中に海外旅行とは元気ですね☆彡食べ物や気候が変わり湿疹が悪化する心配もありますが、気分転換になるので逆に良い効果も期待できます。
温かい国だったので旅行中も汗をかけ、楽しかったのも良かったようです。帰国後に電話がかかってきて「湿疹が痒くないです」と嬉しいご報告をいただきました。でも、アイスを食べたら少し痒い…ちょっとだけ湿疹がぶり返してきた様子。徐々に食事を節制するのが適当になり、腕、お腹、胸にちょっとだけ出ましたが、本人的には許容範囲のようです。食事をセーブする方がツライみたいです…。
理想を言うと、しばらくは食事を節制し腸内環境、免疫系を安定化させた方が健康のためには必要なのですが…『喉元過ぎれば熱さを忘れる』症状が消えると辛さを忘れ、好きなものを飲み食いしてしまいます。なかなか難しい問題ですね。
(Tさんへ)
皮膚炎写真の使用に関してご快諾いただき、ありがとうございます。初めてお会いした時は、気が狂うほど痒くて、ちゃんと睡眠がとれず心身ともに疲れ切った状態でしたね。年始早々にご連絡いただき、今すぐにでもこの痒みを何とかしてほしい!それ程しんどかったのだと思います。その後、スピーディーに症状が緩和できたのは「悪い習慣に気付いてすぐ実行」に移せた行動力の賜物だと思っています。誰にでも出来ることではありません。ただ、改善したらすぐにアイスを食べちゃう辺り、正直心配ですけどね…(笑)。無事にご出産され、おめでとうございます☆彡
(※注)
今回ご紹介の方々と全く同じ方法、漢方で改善に至る訳ではありません。湿疹の出るキッカケや原因がわかり、体質、状態を把握できれば改善策を考えることが出来ます。ただかゆみ止めを飲み、ステロイドを塗るだけでは解決できない状態が存在します。
最後に…
『妊娠性痒疹』は、原因がハッキリと分かっていません。妊娠中毒の一種の皮膚反応という考え方もあるようです。妊娠という特殊な状況は、いつもと違う体の状態なので、そもそも母体の負担は大きい訳です。そのような状況ですから、普段より体のバランスを崩しやすいのは当たり前です。
書籍にて以下のような記載を見つけました。
(参考)妊娠と関連する皮膚変化
■生理的なもの:乳暈・外陰・腋窩・肛囲の色素沈着、肝斑、線状皮膚萎縮症、手掌紅斑、くも状血管腫、多毛と脱毛、妊娠性歯肉炎
■妊娠により増悪するもの:カンジダ症、尖圭コンジローマ、ハンセン病、SLE、レクリングハウゼン病、悪性黒色腫、ケロイド
■特異的なもの:皮膚掻痒症、妊娠性痒疹、疱疹状膿痂疹、PUPPP
引用:痒疹/皮膚科学
妊娠中は、ホルモンの変化や体調の変化により免疫系が正常とは異なります。免疫がやや下がった状態とも表現できそうです。ただでさえ皮膚疾患に悩まされやすいということです。
という事は、体調ギリギリで妊娠に至った方、元々アレルギー体質の方、貧血傾向の方、免疫が弱っている方は妊娠中に皮膚トラブルになる可能性が高まると言えるでしょう。引き起こす原因として、野菜不足、睡眠不足、疲労、ストレス、運動不足などが考えられます。
その結果として、血液の質の低下、血液の不足、肝臓の負担増、免疫の低下、腸内環境の悪化、アレルギー助長に繋がってしまいます。そう考えれば、妊娠中毒症の一種という考え方は、非常に納得いきますし、産後に改善されない理由も理解しやすいのではないか、と考えています。
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担当薬剤師:下田弘通(しもだひろみち)
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この記事の執筆者
下田弘通
♦薬剤師
♦国際中医師
日水製薬㈱主催 『アドバンスドセミナーin東京』全国7会場同時サテライト「スキンケア研修会」講師
イスクラ薬局経営塾in中野『カウンセリング』セミナー講師
栃木中医薬研究会in宇都宮『皮膚病に対する漢方での対応』講師
長野県84(ヤシ)の会in長野『バイオリンクと皮膚病』講師
栃木ヤクケンみどり会in宇都宮『皮膚病に対するバイオリンク』講師
神奈川・東京・千葉ヤクケンみどり会合同zoom研修会『皮膚病を通じて学んだこと』講師
東京・千葉・山梨・静岡ヤクケンみどり会合同zoom研修会『続・皮膚病を通じて学んだこと』講師
神奈川・埼玉ヤクケンみどり会合同リアル研修会in高崎『続・続・皮膚病を通じて学んだこと』講師
東海ヤクケンみどり会zoom研修会『皮膚病を通じて学んだこと』講師
栃木ヤクケンみどり会zoom研修会『皮膚病相談の考え方』講師
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