妊娠中のアトピー悪化…漢方で対処できる?

妊娠中は女性ホルモンの分泌増加に伴い、体に様々な変化が起こる

発汗が増える
むくむ
免疫が普段とは違う状態になる
肌のバリア機能が低下してアレルギー反応や痒みを感じやすくなる等…



こういった理由から、元々アトピー性皮膚炎をお持ちの方は、妊娠すると症状が悪化するだろう…と予想されます。しかし、実際には皆が悪化する訳ではなく、人によってはむしろ改善して快適になる方もおります。これは一体なぜ??

妊婦さん


妊娠中は、「免疫が普段とは違う状態」であることがキーワードのようです。半分が自分ではない遺伝子(父の遺伝子)を持った胎児を受け入れている訳ですから、免疫の仕組みがいつもとは全然異なっているという事です。このことが影響して皮膚炎の改善につながっているという説があります。

また、妊娠中には途中からコルチゾールというホルモンが増えますが、これによって抗炎症作用が強まるためアトピー改善につながるという話もあります。

妊娠中期(5か月)からアトピーが急激に悪化

今回ご紹介する妊婦さんは、35歳の元々アトピーをお持ちの方。

妊娠初期はさほど普段と変わりなく、過ごされておりましたが5か月になる頃からアトピーが悪化。発症当時にストレスが増えたことと悩み事があったのが引き金になったのか!?

妊娠中なので赤ちゃんの事を考えて、なるべくなら「抗アレルギー剤は服用したくない」「ステロイドは使いたくない」。また、スキンケアをしたいのだが、傷が多くしみるので出来ない…。

ご来店時の状況

妊娠6か月頃(第二子)

赤みと痒み、ジュクジュクの滲出液が日に日に強くなってきており、どうしようか困っている。やはり、ステロイドを塗り抗アレルギー剤を飲まなくてはダメか!?
症状が強く出ているのは、「顔・首・デコルテ・腋・肘の内側」で、特に腋は掻かなくても滲出液が出て止まらない状況。

画像の説明

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夜は眠っても痒みですぐに起きてしまい、赤ちゃんの成長へ悪影響があるのではないか?と心配。第一子ができてからゆっくり眠れていない。発汗が多く全身から汗をかく。あせもになりやすい体質。

痒くなるのは…?

汗をかいた時・温まった時・乾燥した時・服がこすれた時

こちらからの提案

まずは、ステロイドと抗アレルギー剤を使わず進めてみる

☆お急ぎプラン(症状が強いため)

☆妊婦さんでも飲める漢方

☆皮膚にとっても優しいスキンケア商品はサンプルでお試し

☆1週間分からスタート


経過

1週間後

痒みの変化は少ないが、赤みがマシになった

腋の滲出液は、掻いた時のみになった

顔・首・腋すべての赤みと皮膚のボコボコが減少している

スキンケアがしみないし、塗るとしっとりして痒みが減る

精神的に楽になった!


1か月後

痒みレベルは、10のうち6~7くらい

週に2-3日はよく眠れない

入浴時に傷がしみない

健診で貧血っぽいと言われた


2か月後

痒みレベルは、10のうち1~3くらい

掻いても汁が出ないのであまり気にならなくなってきた


3か月後

肌は調子よい

肘・首はツルツルしている

腋は色素沈着が残るのみ

※痒みが消え肌質もよくなり喜んでいただけました

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無事に出産

産後は首に一時的に赤みと痒みが出たが、大事に至らず。その他の部位は問題なし。その後1年半経過するが、肌は調子よくスキンケアを気に入ってご購入いただいています。

考察

今回の様に妊娠中に皮膚炎が悪化する、または初めて発症する方は少なくありません。出産までに必ず改善できる保証はありませんが、結果が出て喜ばれるケースも多々あります。

ステロイドやアレルギーなどのお薬を使いたくない方には、漢方薬や栄養補助、免疫補助、スキンケアは有効な手段だと考えています。また、病院薬を少しでも減らしたいというお考えの方にも意味のある方法だと考えます。

ただし、「ステロイドは絶対に使いたくない!」という思いが強すぎて頑なに拒み、明らかに症状が強く出ている場合は使った方が結果が良い場合があります。睡眠や生活に支障が出ていたり、栄養状態が良くなかったり精神的に参っているようなケースでは、使った方がメリットが大きいと考えます。

(参考)

お薬を内服した場合、成分は血液を介して胎児に届きますので外用薬(ステロイド等)に比べると使用制限が厳しくなっています(特に妊娠初期)。基本的な考えとして、「治療上の有益性が薬の使用による母児への危険性を上回ると医師が判断した場合にのみ使用できる」となっています。

つまり、お薬は母体や胎児への影響があるので、何でもかんでも症状が出ているから即薬という考え方は止めましょう!という事です。心配な場合は、医師に相談しましょう。


ご相談下さい

妊娠中~産後になっても湿疹・皮膚炎を繰り返している方、ステロイドやお薬の服用が胎児に影響ありそうで心配な方は、一度ご連絡ください。きっと力になれると思います☆彡


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下田弘通(しもだひろみち)

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この記事の執筆者

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下田弘通

♦薬剤師
♦国際中医師

日水製薬㈱主催 『アドバンスドセミナーin東京』全国7会場同時サテライト「スキンケア研修会」講師
イスクラ薬局経営塾in中野『カウンセリング』セミナー講師
栃木中医薬研究会in宇都宮『皮膚病に対する漢方での対応』講師
長野県84(ヤシ)の会in長野『バイオリンクと皮膚病』講師
栃木ヤクケンみどり会in宇都宮『皮膚病に対するバイオリンク』講師
神奈川・東京・千葉ヤクケンみどり会合同zoom研修会『皮膚病を通じて学んだこと』講師
東京・千葉・山梨・静岡ヤクケンみどり会合同zoom研修会『続・皮膚病を通じて学んだこと』講師
神奈川・埼玉ヤクケンみどり会合同リアル研修会in高崎『続・続・皮膚病を通じて学んだこと』講師
東海ヤクケンみどり会zoom研修会『皮膚病を通じて学んだこと』講師
健康未来創造研究会主催 2024年度関東ブロック総会in大宮「ブロック研修会」講師
群馬県薬剤師会主催「登録販売者 資質向上外部研修会」「薬局製剤研修会」講師
幼稚園にてお母さん向け子育て支援セミナー
『食品添加物について』『アレルギー対策について』講師
『FM群馬』『FMラジオ高崎』ラジオ出演
皮膚病専門講座受講
店外活動、セミナーなど
















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