医師が悩まされた『自家感作性皮膚炎』という病気

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治ったと思いきや湿疹が再発してくる…なかなか厄介な皮膚疾患の自家感作性皮膚炎(じかかんさせいひふえん)ですが、完治は可能です。

今回は、医師のお客様から「重症だった自家感作性皮膚炎が完治した」という連絡をいただきましたので、その記録を紹介していきます。

医者が罹っても治すのが難しい「自家感作性皮膚炎」

7年ほど前に一通のメールが届きました。

昨年12月より「ピロリ菌除菌」治療後しばらくして発疹が出現し、全身に広がり『自家感作性皮膚炎』の診断でステロイドを服用(2か月間使用)及び外用、抗アレルギー剤服用にて経過を見ております。しかし、完治は困難で、発疹の増悪、軽快を繰り返しております。


皮膚科医もお手上げ状態です。小生は医師ですが、現在の治療法は一般的な治療法だと認識しております。現在までアレルゲンは特定できておりません。ピロリ菌除菌時の大量抗生物質使用に伴う腸管免疫系の変化が、小生の自家感作性皮膚炎の原因ではと推測しております。


西洋医学での限界を実感しており、漢方治療による腸管免疫系のバランス回復の可能性、そしてその漢方薬についてご教示をお願いします。



ドクター本人(※)からのお問い合わせメールでした。
(※)●●先生は、佐賀大学医学部で『教授』をされていると後々知り、大変驚きました!(現在は『佐賀大学名誉教授』

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当薬局のホームページで改善例をご覧いただき、漢方と食の改善によって腸管免疫系の回復が出来れば完治するのでは?と考えてくださったそうです。


(●●先生より)
「佐賀大学医学部に勤務しており、周囲は医師ばかりですが現状には西洋医学では有効な対処法がありません」医食同源のように、食物は健康の基本だと考えております。

その後に話をして分かりましたが、物事を広い視野で捉え調和を重んじる考え方、物腰柔らかい口調と温和な性格、そして本質的な部分を大事にされているので、この先生はきっと完治されるだろうと感じました。(名誉教授ともなると、やはり懐が深いです!)

治療開始

その後、飲食や生活で気を付ける点、改善すべき点を確認し治療法をお話ししました。また、完治には時間がかかる事を説明し、その点はスムースにご理解いただけました。

今回のケースでは、原因がかなり明確でしたので次の順序で治っていくだろうと予測できます。

「腸内環境の整備」⇒「バランスの良い腸内細菌叢の復活」⇒「免疫の回復」⇒「アレルギー反応を制御」⇒「治癒」

皮膚炎を悪化させる要素

①腸内環境を悪化させる飲食
②アレルギー反応を示すもの
③自然治癒力が低下する出来事

腸内環境は飲食の影響を受けるので、「腸内環境悪化に繋がる食事」を食べたり飲んだりした際には皮膚炎が再燃してきます。または睡眠不足疲労蓄積ストレスを感じることにより抵抗力や自然治癒力が低下するので、これによっても再燃します。

全てにおいて完全除去するのは難しい点から考えても、完治には時間を要するという事になります。

服用していただいたもの

☆腸活製品
☆栄養補助製品
☆漢方薬(※1)
※1:当店での治療を始めて1年後から漢方専門医にて処方

治療開始後の経過

開始から4か月経過頃…
完治しそうな雰囲気が出てきた。しかし、立場上宴会等に出席する機会も多く色んなものを食べたり飲んだり…これにより再発。症状は軽症で済んでいるものの悔やまれるが仕方ない。。。


半年経過する頃…
ほぼ完治に近い感覚(痒みも無く色素沈着を残すのみ)


その後…
イタリア料理を食べた時に湿疹が復活したが、それから7か月経過する頃には「普通に飲み食いしても再発しない!」とご報告いただきました。


更に1年後…
降圧剤の服用直後より両腕に発疹が出現し(薬疹)、服薬中止後10日経ったが改善しない。2か月くらいかけて徐々に落ち着いてきた。

以降再発無く4年経過し、現在に至っております。風邪をひかなくなり体調も良いとの事で、栄養補助製品を気に入って続けてくださっております。

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自身の自家感作性皮膚炎を振り返って(●●先生談)

皮膚炎になった当時、世界中の皮膚炎に関する研究論文、文献を探しましたがかなり少ないですね。その理由は、「お金にならないから」そして「研究としてインパクトがないから」だと思います。

瘙痒を伴う皮膚炎は辛いですからね。私も「重症の自家感作性皮膚炎」の診断でステロイド内服もやり酷かったから他人事ではありません。

私は酒飲みなのですが、体は元気で血液の生化学検査はいつも正常値なので、周囲の医者も不思議がっていました。

治っていく過程

皮膚炎が落ち着き出した頃は、ピロリ菌除菌前と比較して違いを感じますね、まだ炎症反応が出やすい状態ですね。まぁ、炎症と共存ということで折り合いをつけて完璧を求めずやっていました。


生の明太子パスタ少々食べた時
⇒右腕に一部発疹出現しましたが、2日くらいで消えたので安心しました。
この時点でエビ、イカ、タコは食べていません。大好きなのですが…あとは何でも食べています。


その後、恐る恐る食べ始めたイカ、カニもアレルギー反応なしです!宴会等で何を食べても全く皮膚炎が起こらない状態になりました!!腸内細菌叢がピロリ菌除菌後の状態から、以前の腸内環境に戻ったと考えています。時間は掛かりましたがhappyです。

(参考blog)腸内環境改善に役立つ5つの方法

摂取しておきたいもの

発酵食品、納豆、糀、海藻は大切です。
やはり、自然治癒力が大事です。ビタミンCなどのビタミンは皮膚の再生に大事ですから、私は1500mgを毎日摂取していました。

結論

自然、人体は分からない事ばかりです。40年程研究しましたが、「分からない」ことがよく分かりました!
そして、シモダ先生のお陰で完治しました。風邪知らず、体調良好で、幸せの贈り物をいただき感謝です。私の皮膚炎は現代医学では治らないと思っていましたので、あの時先生のホームページをみて電話して良かったですよ、ありがとうございました。

先生からのアドバイス

「自家感作性皮膚炎」経験者の●●先生から、今もなお湿疹で悩んでいる方々へ

湿疹が出なくなり「治った!」と思っても油断は禁物です。腸内細菌叢や腸内環境、そして免疫系はすぐに回復してきません。治ったと思った段階は、実際にはまだ不安定な状態で「飲食の乱れ」「乱れた生活」「疲労」「過度のストレス」「医薬品(特に腸内環境に影響を与えるもの)」によって湿疹がぶり返してくる事でしょう。アレルギー反応も強く出てしまうこともあるでしょう。

ここで諦めずに辛抱強く継続すれば、その先の状態にいく事が出来ます。何を食べてもアレルギー反応が無く、好きなものを食べても湿疹に悩まされなくなってきます。ただし、度を超えた量を摂取すれば湿疹が出るかもしれません。

せっかく治ったら酷い状態に戻りたくないので、常にある程度の節制はされることをお勧めします。


まとめ

このケースからも分かるように、自家感作性皮膚炎は治るのに苦労する皮膚疾患です。治癒の過程においては何度か再発することがほとんどで一筋縄にはいきません。腸内環境や免疫系に影響が出る出来事によって一時的にバランスが崩れ、皮膚炎として姿を現します。体質を変えるには努力も辛抱も必要ですし、時間は掛かりますが治る事は可能です!

今、自家感作性皮膚炎に悩んでいるとしたら考えて欲しいのが「発症の原因」についてです。ご自身の場合は何がキッカケになったのか?これが分かるか分からないかで予後が変わってくるでしょう。まずは、自身の生活スタイル、体質、食習慣、薬物の影響などを見返して探ってみてください!


最後に

医師(しかも教授という立場)でありながら私のような薬剤師に相談し、また、しっかりと完治して結果を見せてくださって本当に嬉しく思います☆彡ありがとうございます。

更に、「世の中で今もなお悩んでいる『自家感作性皮膚炎』の方々に役立つなら、写真も名前も状況も使ってください」と仰って頂いて、こちらこそ感謝いたします。とても心強く思います。


補足(その①~④)

その① ステロイド治療の悩ましい点

今までに、皮膚科で治らなかった「自家感作性皮膚炎」のお客様たちとたくさんお会いしました。

聞いてみると、皮膚科へ行くと症状が改善され「治った!」と思うそうです。皮膚炎が広範囲に及ぶため塗り薬のみならず「ステロイド内服」が使用されます。強烈な抗炎症作用によって免疫を制御、皮膚炎を鎮静化することが出来ます。「これで痒みともお別れできた」と喜ばれます!


しかし喜びも束の間、薬の減量期に入ると再発してしまい再度増量します(急に内服を中止するのは危険なため、普通は徐々に減らす方法をとります)。

これを何度か繰り返すうちに「あれ?全然治らないな…」という気持ちになり、今度は徐々に副作用の心配が出てきます。医者に「これは強い薬だからあまり長期的には飲めません…」と出してもらえないケースもあるようです。


その② ステロイド内服の減量方法(●●先生推奨)

「20mg以上の場合は漸減が原則」

1週間以内の使用なら漸減しなくて良いのが一般的だが、やはり漸減が良いと考える
1週間ずつ5or2.5mgの減量が良いでしょう

●●先生本人の場合には、2.5mgずつ減量し8週間で離脱して急性期は乗り越えました
症状がひどい時は、10mg or 5mg or 2.5mgを続けても副腎萎縮にはならないのでしばらく継続することとし、漸減する場合には、抗アレルギー剤を併用すると良い

その③ ステロイド長期使用は皮膚障害が必発する(●●先生)


慢性に長期間使用すると100%皮膚の萎縮が起こり、表皮がすぐ剥がれて皮膚のバリア機能崩壊を引き起こし、皮膚免疫異常、低下が起こり感染しやすくなります。

私も長期ステロイドで皮膚萎縮して皮膚から感染し蜂窩織炎⇒肘滑膜炎になりましたからステロイド中止をした訳です。ステロイド離脱、腸内細菌叢の保全が重要だと思います。それにはやはり、医食同源です。


その④何故治るのが難しいのか?

治癒に必要な力が不足している

①根本的な部分を無視しがち
②すぐに治らない方法は敬遠されがち
③自分の生活スタイルを変えたくない
④飲食を制限するのがイヤ
⑤栄養バランスが悪い

早く治りたいけど生活を正すのは面倒

きっとそういう事だと思います。とは言え、標準治療を受けても治らず、痒みも消えずどうしようもなくなると、意を決して連絡をくださいます。「どんな方法でも良いからよくなりたい!」という覚悟で来られます。費用も時間も掛かりますが、結果的には健康体になりますのですごく有意義だったと感謝されます。

症状の強さや深さは人によって異なるので改善までの時間はまちまちですが、自家感作性皮膚炎の原因となる本質部分が改善されれば、皮膚炎は落ち着いてきます。

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何年も完治できずに湿疹を繰り返している方、それでいて「治したい!」とお考えの方は一度ご連絡ください。きっと力になれると思います☆彡


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この記事の執筆者

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下田弘通

♦薬剤師
♦国際中医師

日水製薬㈱主催 『アドバンスドセミナーin東京』全国7会場同時サテライト「スキンケア研修会」講師
イスクラ薬局経営塾in中野『カウンセリング』セミナー講師
栃木中医薬研究会in宇都宮『皮膚病に対する漢方での対応』講師
長野県84(ヤシ)の会in長野『バイオリンクと皮膚病』講師
栃木ヤクケンみどり会in宇都宮『皮膚病に対するバイオリンク』講師
神奈川・東京・千葉ヤクケンみどり会合同zoom研修会『皮膚病を通じて学んだこと』講師
東京・千葉・山梨・静岡ヤクケンみどり会合同zoom研修会『続・皮膚病を通じて学んだこと』講師
神奈川・埼玉ヤクケンみどり会合同リアル研修会in高崎『続・続・皮膚病を通じて学んだこと』講師
東海ヤクケンみどり会zoom研修会『皮膚病を通じて学んだこと』講師
健康未来創造研究会主催 2024年度関東ブロック総会in大宮「ブロック研修会」講師
群馬県薬剤師会主催「登録販売者 資質向上外部研修会」「薬局製剤研修会」講師
幼稚園にてお母さん向け子育て支援セミナー
『食品添加物について』『アレルギー対策について』講師
『FM群馬』『FMラジオ高崎』ラジオ出演
皮膚病専門講座受講
店外活動、セミナーなど
















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