乾癬の西洋医学的治療法⑤~レチノイドとシクロスポリン~
こんにちは^^
今日も引き続いて
乾癬の西洋医学的治療法についてです。
西洋医学の分野において
乾癬の内服療法として推奨されているのが、
レチノイドとシクロスポリンです。
レチノイドとは、
ビタミンAやその類似物質のことを指し
日本ではチガソン(エトレチナート)が使用されています。
汎発性膿疱性乾癬では
第一選択として使われるこの薬剤は、
副作用として催奇形性が認められているため、
使用中もしくは使用中止後に
女性で2年間、男性で6ヶ月は
避妊しなければならない。
また、
骨発育障害もあるため
成長期の児童には原則として用いられません。
脱毛や口唇炎といった副作用も見られることもあります。
レチノイドを内服している際には、
経皮吸収が増えるので
外用剤に注意が必要となる。
特に、
活性型ビタミンD3製剤との併用の場合、
高カルシウム血症には注意が必要です。
その他、肝障害にも注意しないといけません。
免疫抑制剤のシクロスポリンは、
日本において
ネオーラルとサンディミュンが認められています。
ネオーラルの副作用の腎障害や血圧上昇は、
薬剤の量に比例するので定期的な検査が必要となる。
腎機能障害に気を付けるため、
血中クレアチニン値が異常値となった場合、
減量もしくは中止するよう推奨されている。
また、
併用薬剤に注意しなければならず、
併用してはいけないものが以下のものです。
生ワクチン、タクロリムス(免疫抑制剤)、
ピタバスタチン、ロスバスタチン、
ボセンタン、アリスキレン。
その他、
効果が強く出てしまう可能性があるので、
アロプリノール、エリスロマイシン、
グレープフルーツジュースにも注意が必要です。
お薬のリスク&ベネフィットを考えて
いかないといけませんね。
クスリ≒リスク??
薬物には必ず作用と反作用があります。
良い作用だけならいいのですが
なかなかそうも行きません(´・ω・`)
使わなくても大丈夫ならば
使用しない方が良いわけです(^_-)-☆
何も乾癬のお薬に限った話ではなく
風邪薬だって頭痛薬だって
おんなじですよ~(^.^)/~~
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